Giuditta decapita Oloferne



学生時代はダンスに明け暮れ遊び呆けていたので芸術の勉強は何もしなかった。語学だけは好きだったので大学には英語とイタリア語だけを学びに行った。

父が亡くなって初めて自分自身と向き合い、やはり私には芸術しかないと思った。
そこから必死で勉強を始めたけれど、その時には教えてくれる人は誰もいなくて後悔の連続だった。
oil painting はDaliの秘伝を読んで学んだ。子供の時から見てきた数々の画集と実際にキャンバスの中で絵の具とオイルを重ね合わせて何度も何度も研究した。

これは特別敬愛していたCaravaggioの模写の途中経過。
あの頃の作品と模写は全て捨ててしまったのだけれど、昨日数少ない写真がたまたま出てきた。
油を始めたばかりの模写だからまだまだだけれど、やはり彼の光と影の捉え方は私の芸術の根底に在り続ける。

過去はよくも悪くもこれから進むべき道を照らしてくれる。もう一度自分の原点を見つめ直すことができてよかった。