神社に住んでいる大親友のにゃごろう。
私が大変だったとき助けてくれた。
どんな雨の日も、風の日も、暑くて誰も外に出れない日もずっと変わらずここにいる。
カラスにいじめられて胸に穴が開いてしまったとき、
他の猫に噛み付かれて大怪我をしたとき、
いつもの場所を追い出されてしまったとき、
たくさんのことがあった。
(つかまえられないので病院に連れて行くことができない。)
あまりにひどい受難に思わず泣いてしまっても、
心配するなよという顔で私のことを見つめ、
けなげに体が回復するのを、状況が変わっていくことをじっと待つ。
10歳のおじいさんになって牙もなくなり、攻撃されても必ず元気に回復する。
そしてこの前、自分の居場所にも戻って来れた。
にゃごろうにはたくさんの大切なことを教えてもらった。
争いを好まず、いつも誰かのために寄り添うにゃごろうには、何か目に見えない神のご加護があるのだと思う。
今日はにゃごろうにぴったりなみすゞの詩を読んであげた。
目を糸にしながら喉を鳴らした🌙
月のひかりはみつけます、
暗いさみしい裏町を。
いそいでさっと飛び込んで、
そこのまずしいみなし児が、
おどろいて眼をあげたとき、
その眼のなかへもはいります。
ちっとも痛くないやうに、
そして、そこらのあばら屋が、
銀の、御殿にみえるよに。
子供はやがてねむっても、
月のひかりは夜あけまで、
しずかにそこに佇ってます。
こはれ荷ぐるま、やぶれ傘、
一本はえた草にまで、
かわらぬ影をやりながら。
