最終日はフィナーレにふさわしく、
ヨーロッパでも活躍するオペラ歌手の友人が私の作品を背に歌ってくれました。
お互い芸術を愛し、良い時も悪い時も、切磋琢磨し乗り越えて来た、魂の友人です。
私が大変だった時期、”この曲は菜摘自身。”と彼女からアドリアーナ・ルクヴルールのアリアを贈られました。
そして10年の締めくくり、変化した私に再び贈ってくれたのです。
私は卑しい下僕、
偉大なる創造主の。
語る能力を授かって、
人々に伝えるだけ。
私は詩の調べ、人間のドラマのこだまにして、
書き手の操るままになる、
弱々しい道具にすぎません。
柔和にも快活にも残忍にも、
私は忠実なる者。
私の声は風のそよぎ、
明日には消えていきましょう。
神は最も強いものを選ぶのではない。最も深く傷ついたものを選ぶ。
支えてくれたすべての人たちに感謝します。
そしてもう一度私を再生させてくれた神に感謝して。
